おやすみグナイ

見えない雪がしんしんと降り積もる。
暗い中、静かに、誰にも気づかれることなく。
かじかんだ手から、すべてがすり抜けていく。

春になったらまた巡りあいましょう。
凍てついた季節を超えてなお
その時残っているものだけで
ささやかに命が輝き続けるはず。
独りごとは、ひとりで。