iTMSでお買い物

覚悟はしていたけれど、やっぱり。一度、USのiTMSにアカウント登録したが最後、$200なんて一気に買ってしまう。聞く権利だけを買うサブスクリプション方式も悪くないかもしれないが、この「だんだん買って自分のものになっていく」感覚は、買い取り型の大きな喜びのポイントかも。


Blondie/Daryl Hall & John Oates/Dead or Alive/Electric Light Orchestra/Eurythmics/Foreigner/Linda Ronstad/Marvin Gaye/Pretenders/Ray Charles/Rick Springfield/Starship/Steve Winwood/Tears for Fears/TOTO/Vanessa Carlton...Vanessa以外は、見事に懐かし「MUSIC LIFE」「Rockin' On」「FM fan」同窓会なんですけど。SME所属アーティストも沢山ある。ダウンロードしながら、検索する乱暴さ。ついでに、CDもいくつかリッピングして棚から数を減らす方向に。


ああ、Donna Lewisの"Be Still"、ちゃんとiTMSにあるじゃないか!高い送料、長い発送待たなくて良かったよ。印刷物にあまり愛着を感じない私は、今後、特に理由が無い限り、ニューリリースされるCDに手を出す理由がなくなったことを再認識する。過去のディスクでも、10曲$10を基準にして、ある程度の条件が揃わなければ買わないだろうな。


LPからCDに移行した時点で、あの迫力あるジャケットサイズを失うことと引き替えに、「片面」の概念から解放された。そして今また、「アルバムは全部が1つの単位」「1つのアルバムは64分」「音楽はCD、映像はDVD」という制限の突破口をリアルに実感する。今度は、バックアップのことを心配する必要があるという、全く違う足かせを感じるわけで、それはそれで何だかなぁー。


今更ながら雑感を。

  • 膨大な曲の中から、アーティストやジャンルを超えて横断的に検索できるのが素晴らしい! "You've Lost That Lovin' Feelin'"をカバーしている曲だけ買いまくることも可能なんだな。
    しかし品揃えにベスト盤の何と多いこと。分かりやすくかつ売れるのもを優先している結果なんだろうが。リマスターされたものや、ボーナストラック、ミックス違いもかなり眼にする。かたや、Cheap Trick "at Budokan (Remaster)"のように、CDではリリースされていてもiTMSのラインナップに乗っていないものや、権利絡みだろうけれどアルバム単位で買えないものもあるので注意が必要。

  • 一応、ビデオもU2の"Original of the Species"を買ってみる。サイズが小さいから期待はしていなかったけれど、それでも疲れ目で遠くから眺める分には悪くないのではないか?いや、これがコンサートの翌日に公開されていたりしたら、即買いだろうな。ただ、手持ちのビデオ映像をiPod用に変換するのに、かなり長い時間が掛かってしまう(概算で、実際の時間の倍:3分のビデオなら6分以上)。

  • 歌詞は最初から埋め込んでおく訳に行かないんだろうか? 日本語も通るみたいだし。玉石混合の歌詞サイトから苦労して探すより、オフィシャルなものが1つあれば確実なんだが。歌詞カードやブックレット無しが普通の欧米文化の影響?

  • ギフトとしての曲の送信が可能になったということは、誰かからある曲をもらうことがあったとして、それを既に自分が持っている可能性だってあるはず。単なる重複で無駄?同じ価格の別の曲に交換できたりしないかな(お中元やお歳暮ロンダリングみたいな発想か)? Amazonのウイッシュリストみたいな機能の要望があるかも。

  • 通常版に無い曲がベスト盤にある場合、やっぱりその曲だけ買いたいんですけど。CD時代のふくらまし抱き合わせ販売を引きずられると辛いぜ。買わなかったけれど、Tears for Fearsのように、iTMSオリジナルコンテンツなどが充実してくれるといいな。ジャケットに本人達が出ると、もろに時間の流れを痛感させられるけど。

  • 曲が増えてくると、CDから既にリッピングしている曲と全く同じ曲をiTMSでも買ってしまいそうになる。CDからリッピングしたもの同士の重複や、iTMSでショッピングカートに入れたもの同士の重複はアラートが知らせてくれるが、この両者をチェックしてくれる機能があると嬉しいんだが。

  • アルバム単位で買えなくて歯抜けになっているものも、せめて、何トラック目に何の曲があったかだけの表示が残っていて欲しい。もちろん、テキストとして吸い出せる状態で。

  • これだけのことができると、ベスト盤に収録されている曲に、元のアルバムタイトルやアートワークを表示させることも比較的簡単なのでは? 往々にして、後者の方がジャケットに優れているものが多い気がするし。