スリップサイン

今更ながらに、車のタイヤのスリップサインの見方を知る。おー、良く考えてある訳ね、流石流石のながれいし。ローテーションして、後ろをFirestone製にしてもらう。手を汚して仕事をしている人たちへの密かな憧れと嫉妬すら感じたり。


おおっ、全然乗り心地が違う! モナコを、スパ・スパフランコルシャンを、ニュルブルクリンクを思い出す!

...ようなことはなく(だって行ったことないし)、でも、何だか新しいスニーカーを下ろした時のようなウキウキ感があるぞ、気のせいでも。ゴムの真っ黒感がいいやね、走ってるときは見えてないけど。グリップ感を試すには峠のろんぐあんどわいんでぃ〜んぐろ〜どがいいんだろうけど、そんなにエンジンぶん回すつもりもなく、道路事情の悪過ぎる百万都市のせいぜい周辺をうろちょろ。


それにしても、最近のスクーターの荒っぽさは何だよ、あれ。平気で右折専用車線をオーバーライドして左の鼻先に割り込んだり、我が物顔で中央走ったり。いくら出足の鈍い、踏み込みの浅い、仮免の坂道発進でデリケートにリスタートすることばかり心がけてエンジンふかさずに落ちまくったドライバーでも、エアバッグよ出でよと言わぬばかりにクラクション鳴らしたり。


でも、瞬間的に絶叫するような勢いでまくし立てた刹那、自分自身の内側にこだまするあの不安感は何? しばらくずっと残響するようなあの遠いエコー。見えないスリップサインを、見せたくないのに見せてしまうような。それは、ストリップ楽しんでるのか?