愛を喰らう
ゴルゴンゾーラのタリアテッレって、言うなれば「きしめんのチーズあんかけ」か。ブルスケッタが欲しいところを、ガーリックトーストをいただく。ワインは調子に乗ってデキャンタで頼まなくて正解だった。
外が蒸し暑くても、親子そばなどホフホフ食べてしまう。板わさが口内炎に沁みるんですが。ビールの小瓶は細くて頼りなさげだけれど、ラガーの苦みはそれなりに。あー、久しぶりにそばがきのことも妄想。
傘も持たずに、土砂降りの雨を縫って出かけた寿司屋でいろいろ食べ散らかす。小鉢つついて、刺身盛りから、にぎりはうなぎも穴子も喰ってしまって、しじみのお吸い物まで、美味。自分のためだけの至福。
この、ぼーっとしてる間にそうなってしまう日々の粗食と、この欲望ドリヴンな食欲の間で翻弄されるカタルシス。料理は愛だね。愛としか言いようが無いでしょう。
わざわざ手間暇掛けて提供する。対価をいただくいただかないに関係なく、そこには無償奉仕の精神に近い何かがある。
道理で、たまに欲しいモノだけがたくさん欲しくなるムラだらけの自分には、楽しい調理も健やかな食生活も送れないはず。でも、その時食べたいものが思い浮かぶって、結構いいサインなんだけど。
- 作者: 落合務
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もちろん、これもいただきまーす。