ラスト雀スは私と

かーんん：ふうーっ、大仕事も終わってやっと一息つけるな。
じだーぬ：この場を最後に足を洗うからな。
おれさま：顔からして、このメンツで麻雀するのイヤだっていったんだけどなぁ。
るーにー：俺は酔ってない！元々こういう顔なんだっ！！
かーんん：よ。対11と。じずーが親だ。

　　　　　るーにー
　　　　　┌───┐
じだーぬ　│　　　│　かーんん
　　　　　└───┘
　　　　　　おれさま

おれさま：左8、と。
かーんん：おっ、裏ドラ5枚来た。
るーにー：何ーっ！
おれさま：ベタ過ぎ。ドラ、うー索ね。
じだーぬ：よし。
るーにー：くうーっ、配牌が悪すぎるっ！　誰だ、積んだのはっ！
おれさま：お前んとこの山だろ。
かーんん：筒子が安いな。
るーにー：飲み足りねぇーっ！
おれさま：じずーはこれからどうするわけ？
じだーぬ：まだ、何も決めてない。
かーんん：また俺、日本のCMで使ってくれるかな？　主審にも頼んでたのにな。
るーにー：俺も、俺もっ！
おれさま：あー、損害保険会社とかいいかも。保険の方じゃなくて、損害の方のイメージで。
るーにー：...絶対にお前の捨て牌から当たってやるからなっ！
おれさま：「MacPon」なら、そろそろ出前のラーメンが届く頃だな。
じだーぬ：懐かし過ぎ。
るーにー：20歳の俺が知らない話をするなっ！
おれさま：静かに飲んどけよ。
かーんん：お、自摸ってうー索、かーん。
るーにー：な、何ぃーっ！
おれさま：既にドラ4の暗刻かよ！だから、このメンツで麻雀するのイヤだったんだって。
.....
じだーぬ：立直。
るーにー：おいーっ！
おれさま：こっちもこっちで早いな。流石、卓上の『魔術師』。
かーんん：それ、ろなうじーにょだし。
るーにー：くぅーっ、強引に、通れば俺もいー筒で立直だっ！
じだーぬ：ロンっ！
るーにー：オーマイガッ！　一発かよっ！
.....
かーんん：...おい、それ、チョンボ。
じだーぬ：な、なに！？
おれさま：あ、ホントだ。
じだーぬ：どこが？
おれさま：待ってたの、いー筒だろ？　るーにーが切ったの、いー萬だもん。
るーにー：...口が滑っただけだよ！
おれさま：しかも、当たってる相手、まてらっつぃじゃないし。
かーんん：なるほど、チャンタか、東を暗刻でドラも絡めるとは流石『マエストロ』。上手い綺麗な手だ。
おれさま：乗せられたね、まんまと。
かーんん：しかし、ルールはルールだ。悪く思うな。
るーにー：いー筒の単騎待ちとはなっ！
おれさま：むしろ、短気で待てなかった、とか。つーか、キャラ的には白のような...
.....
じだーぬ：...ちょっとコンビニ行ってくる...。
るーにー：...俺も、次こそは必ず俺が勝っ！！
かーんん：ああ、2人とも頭冷やして戻ってこいよ、必ず。で、お前、帰っていいよ。
おれさま：えっ、俺が？　何で！？
かーんん：面白くないから。もう、次のメンツ呼んであるし。
おれさま：そんな！　酷いよ、いきなり。
かーんん：もうちょっともまれて強くなって出直してきな。もっとも、その時俺はいないがね。
おれさま：南アフリカ、だっけ...コンビニ、あるのかな？

ラスト・ダンスは私と(紙ジャケット仕様)