花の都からサマーギフト

まだまだ遠いと思っていた夏のイベントはあっさり来てしまった。AppleのWorld Wide Developer Conference 2006。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0808/wwdc03.htm
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0608/08/news019.html


早朝のテキスト情報メインでWebサイトリロードしまくりストリームを見守るものの、正直さほど浮かれるでもなく終了。でも、やっぱりMac OS X 10.5 Leopardのスニークプレビューは楽しかったので、寸感などメモメモ。


1. 64bit
32 bitと64 bitを両方サポート。ユーザーインターフェースまわりからすべてのアプリケーションまわりにも恩恵あり。そうだよな、今更だよな、ジョニー。


2. Time Machine
自動バックアップ&リストア機能。ビックリしました、ちょっと。こんなモノも用意していたなんてね。バックアップやリストアのユーティリティーはサードパーティ製がメインだったし、.MacのBackupだけというのも心許なかったし。例えば、アドレスを、データの固まりとしてではなく、アドレスブックで閲覧している状態でそのまま(しかも1件単位で)リストアできるなんて、これはかなり使いやすそう。Safariの履歴もこうなる予感。OSはブータブルでバックアップ可能かな?
Core Animationでバックの星をわざわざ動かしている、まさにSF映画っぽいインターフェイスのバタ臭さは、それはそれで分かりやすいかも。トレッキーはすぐこれをカスタマイズしたりVoiceOverで操ったりしそう。


3. Complete Package
一瞬、1つのパッケージで、Win/Mac両方インストール可能なオプションかと思ってしまったが、そんなはずもないか。Boot Camp正式版、次世代Front Row、Photo Boothがバンドルされる、と。でもすぐに差分とか出そう。完全版の差分...何だそりゃ? アルティメット・コレクション・スペシャル・パッケージ、みたいな。


4. Spases
何だか、割と前からある着想の新しい見せ方みたい、ヴァーチャルデスクトップって。ただ、これがExposeと相まってぐるぐるするって、どんな世界だろう。驚いたのは、4分割表示させたデスクトップ上のウインドウを、別のデスクトップへDrag & Dropできること!自分のタスクもこう身軽に移せたら...。


5. Spotlight
アクセス権さえあれば、同一ネットワーク上の別のマシンもメタ検索できる...ということは!もしかしてやっとできるようになるのか!?バックアップしたMailのログをSpotlight検索することが(これができない現状、かなりのストレスなんですが)。


6. Core Animation
iPod + iTunesのCMが、この技術で作られていたなんてねぇ。でも、Core ImageやCore Audioをサポートしたサードパーティの製品なんて出てない訳で、リッチで饒舌なインターフェイスやエフェクト周りにだけしか使われないとしたら、かなりもったいない気がするんだけど。


7. VoiceOver
合成音声のよりナチュラルな表現...って、ほらね、このアクセシビリティー系の話になると、日本語は途端に弱くなるんだよな。日本のiTMSが本家に大きく水を空けられているところの1つも、この読み上げ音声の分野じゃないかと感じる(百人一首なんて、日本独自のナイスなコンテンツはあるけど)。日本語の優秀なスペルチェッカーとかあればなぁ。


8. Mail
テンプレートからリッチなHTMLメールを簡単に作成できるStationary機能。これ、Pagesとも連携したりして。メモ書きはNotesとして自分宛にメールして保存。普段やってることの延長で整理できていいかも。その点ではTo Doが嬉しい。当たり前にiCalと連動。てか、ここら辺、結構Newtonっぽくない?


9. Dashboard
Dashboardの開発用環境「DashCode」。『コードが書けないあなたにも!』って、何度騙されて来たことか。しかし、これはちょっと使いやすそうかも。何々、Webページの特定領域を切り出してDashboard上に貼り付けでWidgetにする「WebClip」とな? もう、何が何だか話がさっぱり。


10. iChat
Timbuktuを彷彿とさせるスクリーンの共有!欲を言えば、Adium並に互換性を装備してもらったら嬉しかったんだけど、iPhotoのスライドショーやKeynoteのプレゼンテーションが流せるってのだけでもナイス(だからって、現場に行かなくて済むことが減るとも思えないけど)。背景のビデオ合成に、Photo Boothエフェクト...うーん、どこまでもバタ臭い。でも一部では大受け。うっかり送ってYouTubeに流されて一生の汚点、とか。


本家オフィシャルサイトでプレビューされているLeopardの新機能も、いくつかは静止画のままシークレットだし、Automatorなんかについて何も無いのも寂しい。2007年春まではまだまだ先は長いか。

Gates帝国に対しては、"Introducing Vista 2.0"(Vista 2.0を披露)だの、"Hasta la vista, Vista!"(あばよ、Vista)だの、かなり挑発的だけど、思えば2004年も"Redmond, we have a problem."(レドモンド管制センター、問題が発生しました。)とかやってたしな。

その点では、今回一番気になるのは、実はApple自身の動向と別に(とは言っても密接に連動してるけど)VMware for Mac OS XのPublic Beta。Parallels Desktopとどう違う?Vistaは動くわけ?

http://slashdot.jp/mac/06/08/07/1825200.shtml


で、Core 2 Duo搭載のMacBook Proなら即BuyNowでいい? VAIO tとかで誤魔化さずに。