聞いています、読んでいます

言わない方がいいことは、言わない方がいい。
書かない方がいいことは、書いてはいけない。

誰かが聞いているとか、どこかで読んでいるかもしれないから?
いいや、それだけが理由じゃない。そんなことじゃないんだよ。

マスターベーション、ストリップ、デトックス、リストカット、インナートリップ、インナーチャイルドとの会話。別に、どれでもOKだけど。
都合良く中途半端に身を隠したまま、何を言いたかったんだ?
誰に見て欲しかったんだろう? 誰に共感してもらいたかったのかな? 本当に慰めて欲しかった相手は誰?
言うべきではなかったことで、大切な人たちが深く傷ついたとしたら、それを誰に弁解しているんだ? その人たちには届かない方法で。
自分に明らかに有利には働かないようなことを、自分しか分からないところに残すだけならまだしも、晒す理由を、もし「心の叫び」「懺悔」とでも言いたいなら、それはお手軽過ぎじゃないかい?

絶叫してると自分の声で耳がおかしくなるのは、自分の罵声が、外に吐き出すよりも強く自分の中でこだまするから。
いろんな不満を常に誰かのせいにし続けることはできても、自分の内側に響く自分の声は誰にも消せないよ。
だからこそ、叫びたいときは叫べば良かったはず。声が出なくなるまで。疲れきってしまうまで。
そうすれば良かったのにな、もっと違う形で。
私、ちゃんと聞いてたのにな。