よそもいいけど、うちもいい

松坂が行くレッドソックスは、2004年にカーディナルスを4タテで破り、永く苦しめられてきた「バンビーノの呪い」からようやく解き放たれた。開幕前のフェンウェイパークでは、「The Star-Spangled Banner」をSteven Tylerがシャウトしていた。BostonがAerosmithの地元だし、大歓声。ブルースハープも、口のデカさも、アクションも、声の張り上げ具合も、まんまロックンロールな国歌。タイミングぴったりで夜空をF16がフライスルーするお決まりのエンディングも、本当にぴったりキマるド派手な演出だ。


さて、それはそれとして。よそはよそ様、うちはうち。

以前、『過去に女性天皇も居たんだし、性別はどっちでもOKなんじゃないの?』てなことを口走っていたら、日下さんが上田篤氏の著書『一万年の天皇』に関しての話でこんなことをお書きになっていた。

一万年の天皇 (文春新書)

一万年の天皇 (文春新書)

天皇に伝わるヒメの仕事、ヒコの仕事」
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/45/index.html

天皇は男系男子に限るのかの議論も、ヒメヒコ制にまでさかのぼれば消滅する。天皇制では男系男子に限るとしても、前天皇制のほうに日本人一般の心は残っていると思われる。

あ、これって、自分が感じてることに近いんだけれど。一般人ですもの。

『歌(ウタ)は、自分の心情や苦難を誰かに訴(ウッタ)えるもの』、そうですとも。ちょっと小汚い"ろけんろーらー"が歌う暴力国家のテーマソングだとしても、Steven Tyler版「The Star-Spangled Banner」にはグッと来ちゃった。だからこそ逆に、「君が代」は流行のミュージシャンなんかに軽々しく歌ってもらいたくないとも感じました。こっちはこっちでどこまでも荘厳でいいんではないかと。

で、StonesフリークのUちゃん、長年の疑問「これは聞くだけで、バンドでコピーしてはいけない曲」って、結局どれなのさ?