バニラじゃないわ、ヴァネィラよ

見逃していた「バニラ・スカイ」by 6等身ハンサムなど鑑賞。

バニラ・スカイ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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冒頭の、無人のTimes Squareが圧巻。雑踏や渋滞で賑わうはずの場所に、自分以外の存在が何も感じられない恐怖感がヴィヴィッドに描かれる。Todd Rundgrenの"Can We Still Be Friends?"を始めとするサントラも、いいんです。ただ、後半が、ちーっとSFチックになるところが、どうしても違和感を感じずにいられない。私もLE社に連れってってくださいナ。

黒髪にスパングリッシュ話すPenelope Cruz、ただただ魅力的です。香ばしい焼きたてライ麦パンのよう。それに対して、Cameron Diaz…怖過ぎ。洒落にならない。こう、胸の奥んとこがギュゥーッと苦しくなって気分悪くなるわけですょ。消費期限翌日のピロシキか。いつの間にかこの2人が入れ替わってた日にゃ、そら、もうあーた、Times Square界隈に限らず世の中全てのパン屋が信じられなくもなりますって。ベッドなら、違う意味で昇天間違いなし。

Tom Cruise本人は、1999年、Kubrickの遺作「Eyes Wide Shut」に当時のかみさんNicole Kidmanと出演した時には、「この作品は誰にも触れさせない。」とか言っていながら、2年後のこの「Vanilla Sky」でPenelopeに触ってしまって、でも結局2004年にサヨウナラ。

幸せとは、一体、何? 何を選べば、本当の幸せが得られる? それって、本人そのもののテーマなんだろうなぁ、今でも。