”We Can Always XXX What We Want”

転石sの中国公演が決定。
ただし、次の4曲はやるな、とのお達し。ネット上で良く目にする、刺激的な性表現や差別用語を割愛した「EXPLICIT」バージョンのセットリストということかな。
Let's Spend the Night Together / Brown Sugar / Honky Tonk Women / Beast Of Burden
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081141239244.html

「Ed Sullivan Show」で、刺激的な歌詞の「Let's Spend the Night Together」を「Let's Spend Sometime Together」に変えさせられたのがもう40年以上も前なのに、未だに今年のNFL「Super Bowl」でも同じようなことをやっていたことも何とも不思議(Stones側は、そういう"処置"が行われることは事前に知ってはいたけれど、行為そのものには不愉快だったみたいだけど)。


これはどうしても、Googleと中国政府を巡る件を連想させずにはいられない。「You Can't Always Search What You Want」な仕様にしたことが、社是である「Do No Evil(邪悪なことをしない)」に抵触するという声がある。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20040928207.html


生きる伝説の現役還暦ロックバンドは、いろいろやることはやり尽くしながらも、バラードでは『欲しいモノをいつも手にできる訳じゃないさ〜』と「You Can't Always Get What You Want」も歌わなきゃならないし、盛り上がったところで『満足できねーぜ!』「(I Can't Get No) Satisfaction」と不満をぶちまけるポーズもしなくちゃならない。うーむ、こういうのは、あいだみつをを都合良く使う搾取階級にも似た感じ。

向こうの政府にしてみれば、適度に一部の人民のガス抜きして、エネルギーを発散してもらうのは大歓迎。改革開放のアピールにもなるし、金も落としていけ。ただ、不満の矛先が自分たちに向けられるのは論外、と。

興行側とて、それに反抗したところで、「夜をぶっ飛ばせ」どころか、地球の裏側のブラジルまでまたぶっ飛ばされるわけで。そもそも、中身自体にはもうほとんど何のメッセージも無くて、Rock 'n' rollというより既に古典芸能の様式美...いやいや、ちゃんとそこら辺以上に深いところまで分かっていて、Stonesはステージに立つんだろう。次のステージに上がっりに行くんで、別に革命起こしに行くわけじゃないんだし、てなスタンスで。
http://music.aol.com/network_live/concert_videos/rolling_stones/ondemand


とにかくステージに上がることにしたんでしょうよ、Googleも。いいパフォーマンスを期待します。