使徒と付き合ってみました

新世紀エヴァンゲリオン」、やっと見終わりました。26話+1。まったく、YouTubeってのは。
http://www.youtube.com/view_play_list?p=595A40209CB17411

これでもかという程に詰め込んである青臭い辛さや痛さが、内向的で多感な青少年たちの多くに強烈な影響を与え、時代の1つの社会現象になっていったことは想像できる。しかし、疲れた。21話あたりから説明的な展開がますます多くなって、クドくて(うーむ、これまたそのまま自分に重なるところが何とも...)。倫理社会と宗教教義と独白劇のまま終わったような。そして、この感覚。壮大なスケールを描きながら展開したゲームをクリアした後のあの、高揚する達成感の代わりに広がっていた荒涼とした虚無感。2度プレイすることはなさそな。

旅なら、若い時のバックパック的「偶然の旅行者」もいいし、歳を取って時間ができてから同じ場所に自己回帰するのもいいかもしれない。しかし、小説でも映画でも音楽でも、ある種の作品には、受け手が出会うべくして出会うタイミングが確実にあるわけで。その接点こそが、後天的な人格形成に大きく影響を及ぼすんだよね。善しにつけ、悪しきにつけ。

「Angel」=「使徒」という言葉や、一部の使徒のキャラクターデザインは素晴らしいと思ったけど、この作品は、痛み、吐き気、嫌悪、恐怖、狂気、薄汚い感じ、カタルシスが足りなかったなぁ(全部イヤなものばかりだけどね)。これは単に、私がこの作品の世界観にどっぷりはまってしまうには、あまりにも歳を取りすぎていた、他の作品によって既に精神汚染されていたということなんだろうと思う、鎮痛剤や安定剤のオーバードーズでなければ。だって、『この中で付き合うならどの女?』とか結局考えることできなかった訳だし。

知らなかったこととはいえ、やはりジャパニメーションのレベルが高いことは事実なんだな。文化の担い手として、立派な1つのエンターテインメント産業として、世界に誇れるモノだと再認識しました。

NEON GENESIS EVANGELION vol.01 [DVD]

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んで、とどめはBGM「Bohemian Rhapsody」版。つか、先にこっち見てたんだけど、この組み合わせは最高です!
http://www.youtube.com/watch?v=2OQ4_0Bwikc&search=Evangelion%20Bohemian%20Rhapsody