買いたい環境とコンテンツ

やっぱり、映画館に来ている客が非常にお行儀よろしくない。チケットカウンターで人が並んでいるのに平気で割り込むし、後ろのシートの列でずっともぞもぞやるし、もうとにかくお前らどんな義務教育受けて来たのかよ、と。スタッフのやることはもぎりとアナウンスと掃除と、無視なのかよ、と。支配人にジェイソン希望。

冒頭に、「海賊版撲滅キャンペーン」の映像が流れる。
「映画が盗まれている。感動も盗まれている。私は観ない、私は買わない。」
http://www.jimca.co.jp/

しかし、この程度の甘っちょろいダーク加減な、しかもきわめて日本的な暗喩の手法で表現しているにもかかわらず、『今から楽しい映画見るところなのに何なんだ!』みたいなことを言う身勝手な観客の視点がよく分からない。被害は確実に世界規模でこの産業を蝕んでいるんだから。ま、それに関係している人間の多くは映画館になんかわざわざ来てないんだけれども。
この毎回のストレス料は考えられていないようだけれど、下手したら差額が出るんじゃないの? ますます、映画館という箱に縛られる必要性が薄くなるなぁ。これならホームシアターセットなんてご立派なモノが無くても、我が家で見た方がまだ快適だよ。

一方、iTunes Music Storeにはまた新しい動きがあった模様。


TVドラマやスポーツ番組、ショートフィルムや映画の予告編なんかのビデオコンテンツがどんどん追加されて、ますますiTMS-Jは置いて行かれつつある気もする。見たいけど見てない「LOST」なんか、字幕無しのエピソード買ってみるかなぁ〜理解できるかなぁ。
http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewTVSeason?id=81864976&s=143441
http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/buenavista/lost/

内容のクオリティーやヤバさに関係なく、とにかく金を払わずにYouTubeでタダがいいという声もあるだろう。でも、それとは別に、正規のルートで配給される内容の良い作品、ユーザーにとって扱いやすい環境なら、もちろんそれに見合った対価を払って視聴したいニーズはあるんですよ(そこに、育ちの悪い一部の客が一切入り込むところが無ければますます大歓迎!!)。なぜって?そう言う人間としては、

「映画が静かに観られない環境だ。私は観たいのに、私は買えない。ただ、それで盗まれる程度の感動は、最初から求めていない。」

とでも言いたいから。

さてさて、これの配給はどこになるかな? もう、iTMSだけで発売でもいいけどね。
An Inconvenient Truth
http://www.apple.com/moviesxml/s/paramount_classics/aninconvenienttruth/index.xml