スゴイ人たち
スゴイ人が、よくいる。
ここで言うのは、本当にスゴイ切れ者のことではなく、正確には『スゴイと呼ばれたり、そう思われるのが大好きな人』のことなんですけどね。
彼女や彼らの傾向はこんな感じ。
- 権威、量、質、地位、専門性が大好き。
- 自信もプライドもてんこ盛り。
- チャンスがあれば、自分が今位置するポジションより、上に行きたい。体制迎合全然OK。
- 自分より下のポジションの階層は見下して仕方なくつきあう。気に入ったら(自分の気分が良いときは)可愛がるが、気に入らなかったら即、次の人材を。
- 人脈も、見た目は非常に素晴らしいけど、飾り以上の効果があるのかは疑問。
- 下の階層の民が、すばらしい働きをして、それが自分の功績としてアピールできそうであれば、オトリコミという、階級の特進もあり。
- 自負心から溢れるのはオーラではなく、時として傍若無人な毒。
- それらを賞賛したり、迎合しない姿勢を見せると、途端に厳しい反発を喰らって、降格、または左遷、出入り禁止。最悪の場合は刺客を送られる。
- プライドが高いので、自分に非があることは認めない。謝罪の意識が汲み取れない、ニュースリリースのようなメールが届いて終わり。
大体、私はこういうのに馴染めないんだな。ヘラヘラしながらヨイショすることができないし、興味がないものは見ないし、「知りません」とか平気で言えてしまう。入社即、「この、社内を肩書き同士で呼び合う、前時代的な滑稽さ、止めませんか?」と口走って、目を付けられたり。
「あのー、申し訳ありませんが、私のことをセンセーと呼ぶのは止めていただきたいのですが...普通に名前でお呼びいただくだけで十分ですから...」という提案を出していたら、翌週「そんな生ぬるい態度で臨まれると、うちの社内の体制にも影響が出ますから!」とか釘を刺されたことがあったし...さ、最悪っ!
彼らなりの、向上心や社交性、商才などについては、見習うべき点もあるとは思う。それ故に培ってきたもので自分で動かせる組織や、声の大きさや、他社からの信用とかもあるんでしょ〜。確かに、大小いろいろなブラックボックスを沢山持っていることも素晴らしいのかもしれない。実際んとこ、自分だって昔はそう思っていたわけで。
でも最近、ブラックボックスを開いて沢山の人に見せてくれて、それはこういうことなんだよ、と広報のリリース棒読みではなく、自分の声で語る姿の方が、素晴らしいと思えるんだけどね。オープンにしたものから、また新しいことを示せるだけの、イマジネーションとフットワークに溢れる人にこそ、魅力を感じるもんなぁ。
LONELINESS OF THE LONG DISTANC―長距離ランナーの孤独
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2005/09
- メディア: ?
- この商品を含むブログ (2件) を見る