薄めすぎたら飲めません

また、やってしまいました。そうなんです、ただ、久しぶりに映画館に行きたかっただけ。自分の選択ミス。パッケージに惹かれてやってみた、つまらないRPGを2時間半プレイした後のようなこの脱力感と喪失感。


レディ・イン・ザ・ウォーター
http://wwws.warnerbros.co.jp/ladyinthewater/

映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」オリジナル・サウンドトラック

映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」オリジナル・サウンドトラック

M.ナイト・シャマラン?しまらん、つまらん。監督としての手腕はよく知らないが、この作品に限っては、ご都合主義で適当に進むストーリー展開がムズムズする。流石のIndustrial Light & Magicのビジュアルエフェクトと言えどもそれを補えるはずもなく、消化不良のままどんどん流し込まれる。

違和感はビジュアル的にも感じる。この女優Brice Dallas Howardのメインビジュアル処理は「Celtic Woman」のアルバムパッケージみたいで、この映画のテーマである水にとても合っているんだけれど、実際の映画の中ではまるでAndrew Wyethが描く絵の中の人物像のような土っぽさばかり感じさせる。パサパサのササミのスモークの内側。そりゃビールぐらい欲しくなろうて。ノーパン・ノーブラにワイシャツも、パサパサ過ぎてよだれは0.1 mgも出やしない。プールや雨が多く登場するからといって水を感じるわけではないんだな。その点では、オフィシャルサイトのFlashアニメーションの方がシズル感あるし。

水のような滑らかさがどこにも感じられず、クリーチャー大会になったあたりから最低に盛り下がる。敢えて良かったところを探すとすれば、ネイティブインディアンアートっぽいグラフィックスと、エンディングのA Whisper in the Noiseによる「The Times They Are A Changing」だけ。

水に流して…なんてオチでもないし。自分の娘たちのためのおとぎ話だそうな。だったら、他人の金取るなってば。