よく働きまうす

実は、セットアップ中使っていたマウスは、iMacに付属するMighty Mouse(USB)ではなく、サードパーティのスクロールホイール付き2ボタンUSBマウス。Windows Vistaで妙な動きに制限されても困るので。そして、一通り終わってから真打ち登場。

Apple Mighty Mouse [MA086J/A]

Apple Mighty Mouse [MA086J/A]

この、日常的に接している一番身近な入力装置。私の場合、最初に触ったマウスがMacintoshの1ボタンマウスだったことも影響しているのか、ボタンをどの指で操作するか意識する必要なんか、長い間なかったもんなあ。短く押す、長く押し続ける、素早く2回押す、離す、押したままマウスを動かす、その程度で十分だったし。

それが、Windows 3.1からは2ボタンマウスにも徐々に触れざるを得ないことになり、Mac OS Xが2ボタンマウスをサポートしてからは、その便利さから2ボタン+スクロールホイールマウスに傾倒。今では、たまに1ボタンマウスを触ると、そのあまりに制限された機能にちょっとイライラする。

初期の黒いApple Pro Mouse、あの黒餡を葛のヴェールで包んだ高級和菓子のようなデザインは非常に美しかったなぁ。あれからは、ボタンは独立せずマウス全体を軽く押し下げるような操作感になって。だから人差し指と中指、両方をマウス表面につけたままボタンを押すこともあったはず。

Mighty Mouseも、見た目は左右独立したボタンがあるのではなく、表面はApple Pro Mouseと同じようにつるりとしてボタンがない。その秘密は、左右どちらの表面に指が接しているかを感知するセンサーが内蔵されているから。

右利きの私の場合、マウスのボタン部分に常に触れているのは、右手の人差し指ではなく中指(でも時々別の指使ったり)。クリック操作に使う人差し指はフリーにしておくのに対して、マウスを支える中指は、特に動かす必要性をずっと感じていなかった。で、両方の指を触れたままクリックすると、予期しない動作をしてしまうことがあるけど、ま、これも慣れの問題でしょ。

Mighty Mouseの特徴であるスクロールボールは、スクロールホイールのように上下のコントロールだけでなく、同時に左右にも360度動かせる優れもの。ウインドウの右と下と両方にスクロールバーが表示されているような狭いウインドウでは、スクロールボールをグリグリやることでどの方向にも自由にスクロールOK。

マウスを握るときにちょうど親指と薬指が軽くそえられる部分にサイドボタンがあるのが特徴的。この両側のボタンを同時に挟むスクィーズという操作には、ちょっとばかり力が必要なんで、ここの強弱が微調整できればなぁ。

心臓部が完全に変わったにも関わらず、ルックアンドフィールを変えることないどころかより進化させたIntel Mac同様、頑なまでに守ってきた1ボタンマウスへのこだわりも残しながら、現代のニーズであるマルチボタン機能を自社なりのインターフェイスで再定義した、非常にAppleらしい製品ですよ、これは。ちっこいくせに。