パレードの周囲では

スガシカオ、ニューアルバム『PARADE』。一時品切れになっていたDVD付属の初回生産限定盤が再入荷。TV番組や映画のタイトルソングが多いな。これも、現代のマーケティング手法の宿命(成果?)か。

リッピングしたデータに、ジャケット写真が無いのは物足りないので、Amazonから拾って、手作業で貼る。ある程度の大きさと画質なので、まぁこれはいい。

PARADE (初回限定盤)(DVD付)

PARADE (初回限定盤)(DVD付)

次に、歌詞。他の曲同様、Widgetsが自動で拾ってきておいて欲しいところだが、ない。日本語は特に不利だし。そして、テキストフォーマットのデータが頑なに無い。コントロールが厳しいからなんだろうけれど。仕方なく、SWFのプレビューをキャプチャーし、画像ファイルでセーヴ。それをOCRでテキスト変換して、校正。これまた手作業で入れる。

言葉は大事にしたいから、歌詞だってリズムとしてのフレーズではなく、字面もちゃんと追って聞いてみたい。スガは、今時珍しいそうしたいと思わせるアーティストだし。テキストという本来そうあるべきフォーマットで持っておくことで、曲に合わせたビジュアルエフェクトに絡ませたり、PC以外のプレーヤーでも柔軟に楽しめる可能性は維持しておきたいと思う。ただ、歌詞の取り扱いについては、本国iTunes Storeなどで販売の話も出ていた。利用者としては、できるだけ柔軟な形と簡単な方法で、そして当然作品を構成する重要な要素としてちゃんとアーティストをリスペクトする形で、入手したいんだけれどな。これは、スタート時のiTunes Music Storeが音楽で実現したことと全く同じことだし。

アルバムの中で印象的だったのは、「19才」。相変わらずこの人は、不安定な人間が持つ毒のある生理的緊張感をメロディーに乗せて描かせると、圧倒的に本領を発揮する。

19才(初回・アニメジャケット)

19才(初回・アニメジャケット)

excite musicでも、インタビューに答えていた。スタイルは今ひとつアレなんだが、Yahoo!ポッドキャストも。で、どうやら、その「19才」のPVが放送禁止でお蔵入りになってしまったらしい。ということならば、元19才としてはそれはぜひ見なければ。で、フルレングス版を見ました(…中略…1年前には、なかなかこういう環境はありませんでした)。あれ? TVで垂れ流すのに横やりが入ったとしても、DVDに収録することにまで圧力掛かるようなものか? というか、ぼかしのイヤらしさしか感じない程に毒されていると全画面ぼかしのみでもいいんだけれど。
http://www.excite.co.jp/music/close_up/0609_suga/
http://podcast.yahoo.co.jp/series?s=3edf1e9752be791fd14ab2fa2cb40c1b


そして、iTunes Storeにもスガシカオ登場。ただ、ごく一部のアルバムの、これまた本当に一部だけしか収録されていない模様。ツアー中の折角のこのタイミングで『PARADE』も無く、全曲見てもたったの9曲という、他のチャンネルへの積極的な露出に比較すると、あまりにも寂し過ぎる限り。iTunes Storeで、カバーアートも、ビデオも、ついでに歌詞も揃えてもらうと、とてもありがたいんですが。「流行のiTunes Store店で、とりあえずランチタイムの営業始めてみました」って感じかな、BMG JAPAN。「メニューが充実しています」とは、確かに一言も言ってないし。これからに期待します。

スガ シカオ - 奇跡/夏陰/サナギ - EP