オーケン、乱歩を語る

オーケンが乱歩を語る。面白くないわけがない。たまにはこの局もいい番組作るな、彼を進行役に据えたのは英断だ。

知るを楽しむ 〜私のこだわり人物伝
http://www.prhythm.jp/tokusatsu/o-ken/index.html


乱歩の自宅にあった書庫「幻影城」に、オーケンと一緒にカメラが入る。ライトも思い切り控えめで薄暗く、においを想像して鼻の奥がもぞもぞする。これはホンモノなのか?撮影用のセットではないかと思うほどの雰囲気。ひょっとしたら、あの暗がりのどこかに乱歩がまだ生きていたりして...なんていうのを想像させる。実際に番組では、フィギュアのショットや、映画、本人が撮影した自分の映像やインタビュー音声が交差して、どれが実態なのか惑わされるほど。

しかし、やっぱりオーケンのしゃべりはいい。ほのぼのする、しみじみする。青春小説としての「屋根裏の散歩者」か、とても彼らしい視点だ。杉村君よりも遙かに若者の相談役に向いている気がする。残り3回もとても楽しみ。

江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者 (光文社文庫)

江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者 (光文社文庫)