グーグル以外にも訊く

何か知りたいことがあると、グーグルで調べる。無くてもグーグル様に聞いてみる。『そんなの、ヤフーでググればいいじゃん。』とは、近頃の若人の台詞らしいけれど、まったく…。しかし、如何に最強の「知識の発電所」であるグーグルに聞いてみたところで得られないヒントは、例えば、イーグルに訊いてみる。

イーグルに訊け―インディアンの人生哲学に学ぶ

イーグルに訊け―インディアンの人生哲学に学ぶ

執筆は、天外伺朗氏と衛藤信之氏の共著。天外さんって誰? それは、土井さん。SONYでNEWSを、AIBOを手がけた、あの土井利忠さんのペンネーム。衛藤さんは、心理カウンセラーで、日本メンタルヘルス協会代表の方。オウム脱会信者のカウンセリングも行ったとのこと。

印象的なフレーズを抜粋してみる。

「頭で考えるより、もう少し時間をかけてゆっくり感じてみろ。」

「子供は私たちの未来をつくる人たちだし、お年寄りは私たちが何もわからないとき、その胸に抱いて育んで、この世界に導いてくれた人たちだ。私たち成人の屈強な体は、そういった子供とお年寄りを守るためにスピリットから与えられたものなのだ。」

「あらゆるものがつながっている。私たちがこの命の織物を織ったのではない。人間はその中の一本の繊維にしか過ぎないのだ。」

「必要なものは、それを必要とする人のところにあればいい。母なる大地から恵みをいただいて、わしらは生きている。それなのに、すべての人が必要もないのに人と同じものを持ちたがるから、母なる大地は傷ついていく。やがて訪れる大浄化の前に、人々はそのことに気づかなければならない。」

「自分の長老たちの話を大事にしないやつが、わずか数ヶ月で私たちの長老の話を理解できるはずないじゃないか。きみたちの国にも、最高の儀式やスピリットの教えがあるはずだ。きみはまず、日本のネイティブの心を磨かなければいけないよ。」

何かに行き詰まった&息が詰まった時には自然と、自分を遠く離れたところから見て、考え方を変えたり、冷静になるきっかけが欲しくなるもの。ネイティブアメリカンの英知をヒントに、鳥の視点で俯瞰してみるのも悪くないかな、つむじの様子もチェックできるし。敬意を払って、ドリームキャッチャーを掃除します。